那須 ・ 奏身舎

オイリュトミーホール 那須 ・ 奏身舎(そうしんしゃ)へようこそ

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2025-02-18 20:58:00

魂のこよみ46週「世間が生来の魂の力を麻痺させる・・・だから思い出よ、光輝け」

◉雪ふる日に、幾何学図形の練習
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ここ数日は、冬将軍が再び到来し、白い羽のような雪が降り積もった。
外は寒いが、奏身舎オイリュトミー発表会に向けて、
ホールでの生徒さんたちの練習にも、一層熱が入ってきた。
発表会プログラムの中に、五芒星フォルムでの五母音の詩がある。
  I     生きることは
  A   あたたかな
  O   こころで
  U    美しいものに
  E  出会うこと 
この母音の詩を「エーテル体の骨格」と言われる五芒星形で練習し、発表するのだ。
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エーテル体の骨格
◉幾何学図形を練習する理由
この詩は、ある5年男子のために私が作ったオリジナルテキストで、冒頭の母音が I A O U E となっている。
5年生ともなれば、単に楽しい、とか面白い、というだけでは不十分だ。
意欲が心の底から湧いてこない。
そこに、大きな世界に対する畏敬や、理性の働きがしっかりと感じられることが大切なのだ。
当時の5年男子は、驚くほどの熱意で、この言葉を大きな声に出して発声し、オイリュトミーで動いたのだった!
彼の顔は、輝いていた!

自分の身体を使って、背骨で五芒星を空間上に描くのは、紙の上に描くのと違ってそう容易くない。
難しいのに敢えてやるのは、なぜだろう?
それは、
自分を観る「もう一人の自分」を育てるため



離見の見・・・「もう一人のわたし」を育てる

それを世阿弥は「離見の見」と云った。
日常的なわたしとは異なる「もう一人のわたし」
高いところから見ている私なので、「高次の」自我ともいう。
その「ほんとうのわたし」が、「ちっぽけなわたし」を導いてくれる

そのような存在を
シュタイナーは[Das Ich]、と呼び、
日本語では
「自我」「ほんとうの自分」「ほんとうのわたし」と訳されている。
     母音のオイリュトミー・フィギュアー
◉世間が生来の魂の力を麻痺させる
46週の魂のこよみ」ではこう語る。
世間が生来の魂の力を麻痺させる
家事や、仕事など、子育て・・・いろんな場面で成さなければならぬ諸々のことが、
わたしの魂をいつの間にか消耗させ、ぐったりと疲れさせてしまう。
魂はあたかも麻痺してしまったかのように力が出なくなってしまう・・・。
だから、そんな時こそ、
本来の自分、ほんとうの自分がなんであるかを、思い起こそう!
だから思い出よ、霊の深みから光り輝け
このくだりを読むと、わたしはいつも白雪姫を思い出す。
◉「白雪姫」とは?
グリムのメルヘン「白雪姫」では、
死んでしまった白雪姫がガラスの棺に納められたあと、
七人の小人たちが、輝く金の文字で棺に書き記すのだ。
「お姫さま」と。
死んで動かなくなった白雪姫は、相変わらず雪のように白く、血のように赤く、黒檀のように黒い・・
白雪姫は、実は、王の娘ー高貴な身分でー
聖なる世界に由来する存在であること。
本来は光り輝く存在であることを
決して忘れないように!  小人たちは棺に金の文字で刻んだのだった。「お姫さま」と。
そして意志の力によって支えられた
「観る」行為を強めよ。



ほんとうのわたし「自我」は
内なる世界も、外なる世界もしっかり観ることができるよ!
自我「ほんとうのわたし」は、内なる感情世界と外なる客観世界「二つの世界」の架け橋なのだから。

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 🌟シュタイナー 魂のこよみ46週   高橋巖 訳 イザラ書房

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