那須 ・ 奏身舎

オイリュトミーホール 那須 ・ 奏身舎(そうしんしゃ)へようこそ

ブログ

2025-11-18 14:51:00

魂のこよみ33.「私の魂の関わりがなければ世界は虚しい」


大自然が、たとえどんなに壮麗な輝きを見せたとしても、
それを賛美する人間の魂が関わらなければ、
自分自身の魂が感じなければ、世界は虚しく、ひたすら沈黙したまま。
ドイツ語詩人、ライナー・マリア・リルケは、外なる世界からの呼びかけを委託と感じて、
こんな詩を紡ぎました。
リルケ「ドゥイノの悲歌」
第一の悲歌より
年どしの春は、お前を必要としたではないか。
あまたの星は、お前に感じられることを求めたのだ。
過去の日の大波が、お前に押し寄せてきたではないか。
または、開かれた窓のほとりを過ぎたとき、
提琴の音が、お前に身を委ねてきたではないか。
それらすべては委託だったのだ
image
人間の魂が関わり、
世界を讃えて、言葉にしたり歌ったり、描いたりして始めて
そこに意味が見出される。
世界の側からも、感じ取ってくれる人間の魂を必要としている、というのです。
ちっぽけな私。
だが、自分の心で感じることは世界にとっても、宇宙にとっても大きな意味がある!
「自分と世界・宇宙が呼応し合っている!」
そう感じると、目に見えない Bigな応援団がついているような気がして、
とっても勇気が出ますね!
フレ〜フレ〜、「わたし」!🏳️‍🌈🚩🏳
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
シュタイナー「魂のこよみ」高橋巖 訳
33週 11/17~23
こうして私は今
世界の本質を感じる。
世界は私の魂の関わりがなければ
ただそれだけでは、
冷たい空虚な働きに過ぎない。
力なく現れ、また新たに人の魂の中に生き、
そしてふたたたび
死んでいくことしかできない。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
現代人は虚無感に陥りがちです。
厳しい現実を前に圧倒され、どうせ私なんか取るに足りない存在・・・・
自分一人が生きようが死のうが、世界は変わらない・・・。
こんな具合に、ニヒルに構えてしまうこともあるでしょう。
でもシュタイナーを学ぶと、魂が日々、どのように感じ、どのように思うかが、実はとても大事なことなのだとわかります。
心を動かしましょう!
感情は、私たちを導く偉大な魔術師なのです。✨
冬至の光が差し込むホール
ホールに射し込む冬至の光
2025.11.18 Tuesday