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魂のこよみ40.宇宙の言葉の焔が貫く「幻想の虚しさ」
幻想ではなく、真実に出会えるよう
宇宙の言葉「火」の力は貫く
◉自己幻想を抱いてはならない
シュタイナーの本を読んでいると、
口当たりの良い言葉ではなく、辛口の諌めるような言葉によく出会い、
その都度ハッとさせられます。
「自由」と「愛」のように、心地良い言葉ではないので、反感も生じてしまうかもしれませんね。
しかし、じっくり読んでいくと、そこから
誠実に教え諭すシュタイナー先生の深い愛が、だんだん心に沁みてきます。
◉「いかにして・・」における
自己幻想への戒め
2025年5月からおひさまの丘宮城シュタイナー学園主催の教員養成講座では座学をオンライン開催し、私は講師として解説しています。
「神智学」
「いかにして超感覚的な認識を獲得するか」
この2冊をテキストに交互に読み進めているのです。
ちょうど、今読んでいる「いかにして超感覚的な認識を獲得するか」
〈実践的観点〉p112においても、
こう語られています。
どんな場合にも、自分自身に幻想を抱いてはならない。
自分自身の欠点、弱点、もしくは無能な点を誠実な目で直視しなければならない。
自分の何らかの弱点について自己弁護しようとする瞬間に、あなたは自分を高めていく道の上につまずきの石を置いたことになる。
このような石は、あなた自身の自己認識の中でしか取り除けない。
自分の欠点や弱点を克服する道は、ただひとつ、
それを正しく認識することである。
可能性は全て人間の魂の中にまどろんでいる。
それを目覚めさせることができれば良い。
自分の無能な点を直視する・・・これは結構辛いことですよね。
有能な点や得意な面だと、心穏やかに見ることができるのですが・・。
でもそれこそが、「つまづきの石」を取り除くために必要だと語っているのです。
それはどうしてでしょうか。
◉ルツィフェルとアーリマン
シュタイナーは私たちに働きかける悪の存在として、ルツィフェルとアーリマンの2つの霊的存在を挙げています。
ルツィフェルの誘惑によって私たちは、自分の内面を正しく見ることができなくなり、
そこに虚栄心、誇大妄想、高慢な気持ちが生じるというのです。
それによって利己主義が生まれ、(自分は特別な存在だ!)
今度は、外からアーリマンが幻影を生じさせようと働きかけてきます。
内からはルツィフェルが、「自分は清らかで素晴らしい!」と、のぼせあげようとし、
外からはアーリマンが、外の世界を正しく見れないように幻影を生じさせようとする。
内からも、外からも攻撃されているなんて、驚きです!!
しかもこれらは目には見えない存在なのです。
そんな私たちの魂を、脅かすものに対してプロテクトし、
自己認識するための瞑想の言葉があります。
◉汝の内を観よ、外を観よ
これはオイリュトミーの基礎練習にもよく使う、重要な瞑想の言葉です。
練習では収縮と拡散や、色彩で動いたり、渦巻きのフォルムで動いたりもするのですが、
動きや色彩や、形の体験を通して、悟性だけでは掴み取れない領域へと誘ってくれるのです。
私の自我は、
内にも、外にも自由に入って行ける、
そして
内外どちらも等しい眼差しで みることが出来る、
これらの認識の言葉を、身体感覚も通して 頭・心・体丸ごとで体験するのです。
自我は内を外を「みる」「みようとする」力があるというのですね。
観たいものを、観たいようにみるのではなく、
観たくないものも(ちょっぴり辛い体験かもしれませんが)
ありのまま 真実を みようとする!
それには、「宇宙の言葉」=真実の言葉を聞こうとすることが必要です。
この練習は、何度も何度も繰り返し行います。
知っているから、もういい、というのではなく、
毎回繰り返し行為し、思い起こし、感情だけではなく、エーテル体に刻みつけるのです。
🌟【魂のこよみ】40週は、
自己愛から生じた幻想を、宇宙の言葉の焔が貫き、
焼き切るというメッセージでした。
「焔」、「火」には浄化する力があるのですね。
厳しい寒さの冬だからこそ、熱い焔の力を感じることができます。
私は白雪姫の継母の妃の末路を思い起こしました。
悪いお妃は、高慢で自分より美しい白雪姫が許せず、策を練り、お婆さんに化けてとうとう、毒りんごを食べさせ殺すことに成功しましたが、
白雪姫は王子と出会い、奇跡的によみがえり、結婚するのです。
その結婚式に招かれた悪い妃は「真っ赤に焼けた鉄の靴」を履かされ、死ぬまで踊り続けなければならなかった・・
という結末でした。この最後の場面は衝撃的で 象徴的ですね。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
シュタイナー「魂のこよみ」40. 1月5日〜11日
訳/高橋巌(1984年版)
こうして私が
霊の深みにいるとき、
私の魂の奥底では
自己愛から生じた幻想の虚しさが
宇宙の言葉の 焔に貫かれる。

