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魂のこよみ.42 「闇の中へ魂を導き入れ・・」
シュタイナーを学んでから、「闇」というものの豊かさ、底知れない可能性に新ためて気がついた。
闇から出現する朝日
舞台でも「闇」は大切な要素
照明の光は、闇があるからこそ一層映える。
暗闇の中輝くりんごロウソク、光の尊さ
◉漆黒の闇から始まる「創世記・1日目」
創世記第一日目の神々の言葉、「光あれ!」の前には、カオスが、漆黒の闇が辺りを覆っていた。
しかし、その闇は単なる虚無ではなく、そこからあらゆるものが生まれいづる可能性を持つ、熱を帯びた豊かな闇だった。
光と闇。
昼と夜。
天と地。
意識と無意識。
その間に私たちはいる。
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◉両極をダイナミックにつなぐこと
・・シュタイナー思想の醍醐味
白か黒か、ではなく、両者を繋ぐこと。
橋渡しすることで、二つの隔たった極がダイナミックに融合する。
それがシュタイナー思想の醍醐味だ。
0,100(ゼロ、百)ではない、柔軟性と大らかさを持つ。
楕円軌道の二つの中心のように、二つの曲を自由に揺れ動くことができる絶妙なバランス感覚が必要だ。
それを実際に自分の中にしっかり落とし込むには、やはり修行が、自己教育が必要となる。
オイリュトミーもその一つ。オイリュトミーは、魂の筋肉をしなやかに鍛える「ムービング・メディテーション」と言えるだろう。
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◉見えるものは「見えないもの」に支えられ、
光は「闇」に支えられる
シュタイナーの教育観は、子どもの教育においても、目覚めること、覚えることだけではなく、「眠り」や「忘れること」を大切にしている。
夜の眠りを通してこそ、昼の学びが生き生きと甦り、新たに継続され、
忘れることを通してこそ、表面的な詰め込み知識の暗記ではなく、本物の叡智が残る。
見えるものが、見えないものに支えられているように、
光も闇に支えられている。
冬のあいだ、大地の闇の中で、生命は活発な営みを続け、
来るべき春に向けて、冬の眠りの中で、着々と準備をしている。
我が敬愛する詩人、リルケも闇が好きな人だった。
◉リルケ「私がその中から生まれてきた闇よ」
私がその中から生まれてきた闇よ、
私はお前を焔よりも愛する
焔は世界を限って
ある範囲のためにだけ輝いているが
その外では何者も焔を知ってはいないのだ
けれども闇はすべてを抱いている
色々なものの姿や
焔や 動物や 私を
闇は人々やもろもろの力を自分の中に引き入れているー
もしかしたら一つの大きな力が
私の隣で動いているのかも知れないのだ
私は夜々を信じる
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
闇の中へ、魂を導き入れるのは、他ならぬ私自身だ。
能動的に、勇気を出して、見えない闇の世界に入ろうとする。
それができるのは、心の中に熱があるから。
その心の熱を通して
外なる感覚世界から、何かを告げる予感を、私は受け取ることができる。
冬の大地の中で、種が芽を出す準備をしているように、
私の自我の力も暗がりから、力を得て、新たな姿を表そうとしている!



